最初が肝心!ひらがなプリント2つの落とし穴

Author:ぷりんときっず

「知らなかった」では済まされない、ひらがなプリントを選ぶ上での重要な注意点です。 ネット上で多くのパパママが落とし穴にはまっているのを確認しています。 自業自得ならまだしも被害を被るのは全てあなたのお子さんです。

「このプリントかわいい!」「デザインも楽しくて素敵!」 と安易な理由で飛びついてしまうのは非常に危険です。 子供自身でプリントを選ぶ場合には、そんな理由でも良いかも知れませんが 保護者であるパパママもこのような選び方をされていると後で痛い目を見てしまいます。

恐らくネットで配布されている学習プリントでデザインの良いものは デザイナーやイラストレーターが制作している可能性が高いです。 逆にシンプルでデザインにあまり凝ってないものは 学校の先生など教育関係者が善意で配布しておられたりします。

デザイナーには「教育的な視点」での制作まで気が回らなかったり、 逆に学校の先生は「デザイン性の高いプリント」が作れなかったり、 どちらか1つに偏っている傾向が強いです。 その理由の1つに「フォント」が大きく関係しています。さて、ここからが本題です。

注意事項1:フォントには細心の注意を払う

ゴシック体・明朝体・メイリオ・行書体・ポップ体などなど‥。 皆さんのパソコンにも色んなフォントが入っていると思います。 子供が学習する上で上記の、どのフォントを使用するのが望ましいか分かりますか? 正解は「すべて誤り」です。

当サイトで配布している ひらがな練習プリントは 原則「なぞり書きフォント」と「教科書体フォント」の 2種類のフォントを採用してプリント制作しています。 (ゲーム性やデザイン性を高める為にあえて問題文にポップなフォントを使う場合もあります) 下記にフォント画像を用意しましたのでまずはご確認下さい。

あいうえお比較

あいうえおの比較 1段目の黒文字が「教科書体フォント」2段目の黒文字が「なぞり書きフォント」 青文字が「ゴシック体」緑文字が「丸文字フォント」です。 一般的に書き文字練習に適しているのは教科書体フォントです。

教科書体をモチーフに「はね・とめ・はらい」を省略して曲線を やや緩やかにして幼児でも書きやすく改善されたのが、なぞり書きフォントです。 丸文字フォントはデザインが良くても書き文字として不適切なのは明らかです。 ゴシック体であればまぁ許容範囲か?と思うかも知れませんが次の画像をご覧下さい。

きさふりや比較

きさふりやの比較 違いが出やすい「き・さ・ふ・り・や」の比較です。 説明しなくてもゴシック体も不適切なのがハッキリ分かると思います。 あとは「教科書体」「なぞり書き」どちらのフォントを使うかの2択です。

これは私の体験談ですが、我が子が小学1年生の夏休み前の7月に クラス全員からお誕生日カードをもらって家に持ち帰ってきました。 そこで私はクラス全員分の文字をチェックしてみると 9割以上の子は震え文字や文字の大きさがバラバラでした。 そこそこ形になっているのは3人程度だったと記憶しています。

ひらがなを学校で習うのは1年生の1学期までです。 その1学期がほとんど終了しているにも関わらず、まともに書けている子が ほとんどいないと言う状態でした。 そんな状態で「はね・とめ・はらい」を練習するより、もっと基礎的な文字練習を した方が良いんじゃないかと感じました。

私は、なぞり書きフォントを採用して自分の子供に学習させていました。 文字練習させ始めたのが4歳ぐらいだったので年齢も考慮していたかも知れません。 その後、問題なく「はね・とめ・はらい」をマスターしているのでプリントも なぞり書きフォントのものを配布させて頂いております。

市販教材でも対応はまちまち 「就学前の練習ドリル」のような教材でも教科書体ではなく、 なぞり書きフォントを採用している物も実際にあります。 しかし絶対的になぞり書きフォントが良いという確信もありませんので その辺りは各ご家庭の方針やお子さんの年齢に合わせて選ぶと良いかと思います。

「教科書体を使うのが正解だけど、なぞり書きフォントを使うのも不正解ではない」 というのが私なりの結論です。 フォントの事をまったく考慮せずに 「子供の為に作ったので皆さんも良ければ使って下さい」とプリントをネットで配布し、 そしてそれを使用している方がいらっしゃるので皆さんはご注意ください。

人は「最初に見たもの・覚えたもの」が正しい物だと思い込んでしまいます。 私はドラえもんの声はやっぱり「大山のぶ代さん」が本物だと思ってしまうのですが、 今の子供たちが「大山のぶ代さん」バージョンのドラえもんの声を聞くと 「何だこの偽者のドラえもんは!」と感じると思います。 最初に頭にインプットしたものを後から上書きするのはとても苦労します。

ひらがなも同様に「ゴシック体」や「丸文字フォント」なんかで 最初に覚えてしまったら大変です。 絵本など読み物で使用する分には構わないと思いますが、 「初めてひらがなを覚える」や「初めてひらがなを書く」という段階での使用は 危険だと思います。子供のリスクになる可能性のある事は極力避けていきましょう。

注意事項2:ひらがな表記では伸ばし棒「ー」禁止

これは皆さんも目にした事があると思います。 例えば絵本なんかに「チーズケーキ」とカタカナで書かれていると上に小さく 「ちいずけえき」と振り仮名が一緒に記載されています。

ひらがな表記

カタカナのルール 外来語は原則カタカナで表記し、長音の場合は伸ばし棒「ー」を使います。 この伸ばし棒がクセモノでカタカナ誕生と同時に「ー」も一緒にできた為に、 ひらがなでは使用禁止というルールです。

ほとんどの教材では上記ルールに基づいて「ちいずけえき」で記載されていますが 中には「ちーずけーき」表記してある市販教材も存在します。 そして当サイトでも「ちーずけーき」表記を採用しています。

採用しているとは言っても極力避けられる所は使用を控えてプリント制作しています。 しかし「る」など子供でも理解できる単語が極端に少ないものは 「るびー」「るーれっと」など使用させて頂いてます。

「ちーずけーき」のメリットとデメリット ひらがなでも「ー」を使用する事で 「外来語をカタカナ表記で書こう」という段階になった時に 「ー」を使用していた単語はすべてカタカナ表記が正しい、という事が即座に分かります。

「そーせーじ」「さっかーぼーる」「しゅーくりーむ」 すべてカタカナ表記が正解です。これが 「そおせえじ」「さっかあぼおる」「しゅうくりいむ」で教わっていた場合は 「これはひらがな表記なのかな?カタカナ表記なのかな?」と必ず迷いが生じます。 どの単語が外来語か見分けるなんて小学1年生には出来ません。

カタカナ表記が望ましい単語がすぐ分かるのが「ちーずけーき」表記の最大のメリットです。 デメリットは、ひらがなの本来のルールを間違って覚えてしまう危険がある事、 学校では「ちーずけーき」と書くと必ず訂正され、不正解になってしまう事です。

以上のメリット・デメリットを天秤にかけた上で判断して頂くと良いと思います。 実際に大人でも、ひらがなでは伸ばし棒禁止のルールを知らない方もいると思います。 わざとかも知れませんが「らあめん」を「らーめん」と書いてあるの見たことありませんか?

私は伸ばし棒を誤用する事をさほど問題視せずに、 日本語ルール的には間違っているけど「ちーずけーき」を採用しました。 ひらがなの「長音」の授業時期には一時的に点数が下がる可能性もありますが 中長期的な目線で考えるとこちらの方が良いと判断しました。

「ちいずけえき」表記じゃなきゃ絶対ダメだ!とお考えの方は残念ですが当サイトの ひらがなプリントはご利用頂けません。 この問題に関してはプリントの枚数が膨大過ぎて修正できません。 他にも無料プリント配布サイトはありますのでそちらで対応して頂くと良いかと思います。

なんだかちょっとションボリしてしまう締めくくりになってしまいましたが 以上の2点が、ひらがなプリントを使用する際の注意点でした。 皆さんのお役に立つ情報であれば嬉しいです。

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  • 記事作成日:2013.10.06
  • 記事更新日:2013.12.13
キングコング