幼稚園の子供に「あえて教えない教育」のご提案

Author:ぷりんときっず

私は以前にも 2歳~3歳からの幼児教育に警鐘を鳴らす という記事を書いており、早期教育について「やや懐疑的」な意見を持っています。

我が家では4歳の時から家庭内学習をスタートさせました。 これを「充分早いだろ!」と受け取るかどうかは別として、 今回はあえて「やらない・教えない」教育の可能性を提唱したいと思います。

「あえて教えない教育」とは?

逆効果かもしれない子どもの早期教育 という記事があり、完全に触発されています。 時代の流れに逆行しているようですが「大いにアリだ」と感じました。

上記の記事を一部抜粋しつつ、優れている点を解説していきます。

事の始まり まず背景として、小説家で主夫の旦那さん、小学校の先生である奥さん、という家族構成です。 息子さんが4歳になる頃、ひらがなに興味を示したので、 旦那さんが文字を教えようとした所、奥さんに反対されたそうです。

「4歳じゃ、まだ指の力が足りないから、鉛筆をちゃんと持てないでしょう。 変な書き癖がついて、よくないんだよね。 小学1年生を担任する先生たちは鉛筆の指導がうまい人たちばかりだから、 小学生になってから学校の授業で習う方が絶対にいいんだけどなあ」

とのご意見です。ごもっともです。学校の先生からすると、 「素人が下手に手を出すと厄介なんだよなぁ」と言った所でしょうか。

その後、教育係である旦那さんは自分の下手クソな字を息子に見せて 「お父さんは字が下手クソなので、君に教える事はできない」 と説得し、小学校に入るまで文字練習を先送りにしました。

その後の展開 小学校で習ってきた「今日のひらがな」を家に帰ってから、 字が下手クソなお父さんに教えるという構図が生まれたようです。 子供が先生役で親が生徒役ですね。

この方法で(旦那さんじゃなく)息子さんは文字がみるみる上達し、 最終的に硬筆習字の1年生代表→市の代表→県の展覧会に出品される、 という輝かしい結果を残しました。

「やらない教育」の成功事例

これはあくまで成功事例です。すべてのご家庭でうまく行く保障はありません。 成功した要因は色々あります。

まず、お子さんが小学校で先生の授業・指導を良く聞いていた事です。 次に、鉛筆・文字練習の指導に長けた先生に当たった事です。 何十人もの生徒1人1人に対して、丁寧に&適切に指導できない先生も中にはいるでしょう。 そのへんは運が良かったのかも知れませんね。

そして何より一番重要なのが「子供が先生役で親が生徒役」という事です。 人に何かを教えるというのは言わばアウトプット作業です。 小学校では「先生から教えてもらう」インプット作業がほとんどですが、 今回の事例ではお子さんが大量のアウトプット作業を行っていました。

アウトプット作業は大切です アウトプット作業の良い所は 「それだけ内容を熟知・把握していないと教える事ができない」という点です。 また、「なぜ自分はうまく教えられないのか?」「自分に足りない知識は何なのか」 に気付くキッカケにもなります。

他にもアウトプット作業は「脳に定着しやすい・記憶に残り易い」 というメリットがあります。考えてみれば当たり前です。 教えたい事の知識量が不足していると、他人に教える事なんて出来ませんよね。

その他の事例

大学生の例ですが、その日に勉強した内容を自分で自分に授業する、 という一風変わった方法で難関大学に合格した例があります。

例えば歴史を勉強したとして、 「誰々という人物は、どこどこで生まれ、こういった理由で何々の乱を起こし、敗戦した」 という授業を自分で行ったんですね。 これも立派な「セルフ・アウトプット作業」です。

私自身も「この教材はこういった効果がありますよ」とか、 「こういう風に指導して下さい」というアウトプット作業を行っています。

私が現役で我が子にプリント学習を実践していた頃なんて、とうの昔の話ですが、 以前よりも知識量は圧倒的に増えている自信があります。 これもアウトプット作業の結果だと感じています。

声を大にして言いたい事 下手な家庭内学習は「逆効果になる」という事です。 家庭内学習でうまく指導する自信がないパパママは特に、です。

私は「鉛筆を正しく持てるように指導して下さい」 と、サイト上の至る所で主張しています。 鉛筆で変な持ち癖がついてしまうと、矯正する事が難しいものの代表格だからです。

お子さんの性格によっては上記のような「あえてダメ親を演出して」 アウトプット作業を増やす事も立派な戦術ですし、非常に有効です。

まとめ 「勉強は早い方がいい」という安直な考え方、「周りが始めてるから」 という理由だけで流されている方、いらっしゃいませんか?

早期教育・幼児教育が必ずしもプラスに働かない事、 下手するとマイナスに作用してしまう可能性がある事、 しっかり認識した上で、自分自身・子供自身に合った教育方法を確立して下さい。

【追記】
言葉足らずで誤解を招きそうなので補足説明です。

子供に勉強を指導する自信がないパパママへ。 学力の向上ではなく勉強を習慣づける事に重点を置いて下さい。 別に文字練習や算数の計算でなくても迷路や塗り絵で構いません。

早期教育を行っている家庭と一時的に差がついてしまうかも知れませんが、 長い目で見ると習慣づけの方が大きな効果を生むはずです。 家庭学習は「楽しむ・褒める・習慣づける」これ、大事です。

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  • 記事作成日:2014.05.19
  • 記事更新日:2014.05.20
キングコング