2歳~3歳からの幼児教育に警鐘を鳴らす
当サイトで一番人気の高いコンテンツは 就学前幼児のプリントです。 小学校に入学する前の準備としてお子さんに勉強させる パパママの割合が多いという事が予想できます。
上記の就学前幼児のページでも説明している事なんですが、 私が配布しているプリントは4歳からの学習を想定しています。 そして「自然と勉強に興味を持った時が始め時」 「育った環境によってスタート時期は大きく異なる」とも説明しています。
5歳から始める子もいれば3歳から始める子がいるのも当然です。 もちろんそこまでは私の想定範囲内でしたが、 2歳・3歳からスタートしているご家庭があまりにも多い事に違和感を感じました。
子供の為ですか?自分の為ですか?
インターネットで子供に役立つ教材を検索しておられる時点で、 平均的な一般家庭より教育に関心の高い方が多く集まってきているのでしょうか。 中には小学校受験を視野に入れている方もいらっしゃるのかも知れません。
当サイトに訪れる方は私なんかより何倍も優秀なパパママが多い印象があります。 しかし2歳・3歳のママ同士で「うちは学研だ、七田だ、公文だ」 などと教材について情報交換しているのを見ると、すごく違和感を感じるんです。 「ちょっと早くないですか?本当に子供が興味を持っていますか?」と考えてしまいます。
例えば上にお兄ちゃん・お姉ちゃんがいて、兄弟の影響を受けて 「自分もひらがなを勉強したい」と3歳程度で興味を持つのはごく自然な事です。 そういった理由がある訳でもないのに親の方から通信教育の資料請求をしたり、 教材を子供に買い与えているのであれば「それって子供の為じゃなくて自分の為じゃないの?」 と、思ってしまいます。
教材会社も金儲けです あなたが多くの社員を抱える教材会社の社長だったとしましょう。 当然お金を稼がなければ会社は倒産しますし従業員の生活も掛かっています。 顧客となるターゲット層は広い方がより多くの儲けも期待できるので、 当然あなただって2歳~3歳の子供にもアプローチ出来る教材を販売するでしょう?
謳い文句は「今始めないとヤバイですよ!」「周りはみんな始めてますよ!」 と、危機感を煽って販売します。上記2つは日本人が特に弱いフレーズです。 マーケティングや詐欺の手法としても広く利用される心理学の手口です。 「可愛い我が子の為だ」とお金を払わせるのが最終的な目的です。
私は別に教材会社を否定している訳ではありません。 自分で教材を作る時間がない!どんな教材を使えば良いのか分からない! といったパパママ達を手助けしてくれる心強い味方だと思っています。 でも2歳からの教材は「金儲けに走ってるんじゃないの?」という印象です。
「煽られて教材会社に利用される」のではなく「賢く教材会社を利用する」ようにして下さい。
2歳~3歳で学ぶこと
2歳・3歳で始めるべき事は教材を使って勉強する事ではありません。 色んな育児本を読んだ事がある方にとっては当たり前だと思いますが 「絵本の読み聞かせ」です。結局はこれが一番王道だと私自身も感じています。 プリント学習をするぐらいなら、まず最低限絵本の読み聞かせを実践して下さい。
私自身、プリント学習をスタートさせたのは4歳からです。 公立小学校で1位をとる程度なら4歳からでも充分間に合います。 積み木やブロックで遊ばせて下さい。外で思いっきり遊ばせて下さい。 これら全ての事が脳の活性化・心の成長・健康的な体づくりに役立ちます。
親のエゴに気付く為に セブンイレブンの会長さんがすごく良い事を言っていたのでご紹介します。 あくまでビジネス論としての発言ですが、子育てにも当てはまる本当に深い言葉です。
「顧客のために」と「顧客の立場に立って」は違う。 子供のために子供を叱っているつもりでも子供の立場に立ってみればありがたくもない。 それと同じ。
まとめ 子供の為に良かれと思ってやっている事でも実際は親自身のエゴの可能性があります。 子育て・幼児教育に関してもう一度見つめ直すキッカケになれたら嬉しいです。
「いいね!」が私の楽しみなんです‥あとは、わかるな?
- 記事作成日:2014.01.22
通称「プリント学習の鬼」(と呼ばれたい願望があるただの凡人)。 私のアンテナに引っ掛かった子育て情報は何でも書くので内容は玉石混淆です。 受け入れるのも、右から左へ受け流すのも、あなた次第。