自分の頭で考えられる子供に育てる方法・育たない方法
私がサイト運営を通して& 利用者の皆さんとのやり取りで感じた 「自分の頭で考えられる子供に育てる方法」 をつらつらと書いていきたいと思います。
説明に移っていく前に有名なクイズを1問、皆さんに出題したいと思います。
帽子の色を当てるクイズ ネット界隈では有名なクイズなのでご存知の方も多いかと思いますが、 こちらのクイズが慶応幼稚舎の入試問題として出題された事により 再び脚光を浴びているクイズです。
知らない方の為に問題と答えを掲載しておきますが、 問題の内容や表現方法を私の判断で一部変更しております。(幼稚園児が読んでも理解しやすくする為) その為「殺される」など少し嫌な表現を含ませていますのでご了承下さい。
4人の男(ABCD)が部屋の中にいて、前もって教えてもらっている情報があります。
1:部屋の中にいるのは全部で4人である。
2:AとBCDの間には壁が立っていて向こう側は見えない。
3:青色の帽子をかぶっているのが2人、赤色の帽子をかぶっているのが2人。
4:自分が何色の帽子をかぶっているのかは知らされていない。
5:自分で自分の帽子を手にとって色を見るのはダメ。
6:みんなで帽子の色を教え合ったり、後ろを振り向いて確認する事もダメ。
7:自分より前にいる人の帽子の色は見る事ができる。
8:自分の帽子の色がわかった時だけしゃべる事ができるが、
もし間違った答えを言ってしまうと全員が殺されてしまう。
4人の中で1人だけ自分の帽子の色が何色なのか答えられた人がいます。 それはABCDの誰でしょうか。また、なぜ答えられたのか理由も言って下さい。
↓↓↓ここから正解発表↓↓↓
【正解】
AとBは目の前が壁の為、何も手がかりが無いので答えが分からない。
Dの前にはBとCがいて、それぞれ青色・赤色の帽子をかぶっているのが見えているが
自分の帽子の色が青なのか赤なのかまでは分からない。
よって消去法で正解は「C」となる。
【理由】
Cの前には赤色の帽子をかぶったBがいる。
もしC自身の帽子も赤色だと仮定した場合、自分の後ろにいるDは即座に正解が分かるはず。
しかしDはいつまで経っても答えようとしない(正解が分からない)ので、 自分は青色の帽子をかぶっている事が分かる。
このような問題となっています。
「こんな大人でも解くのが難しい問題を幼稚園児に出題するのか!」 と感じた方も多いと思いますが幼稚園児たちでも「解けるであろう」 と判断して入試問題として採用されているのです。ここがポイントです。
問題を聞いた時に、無意識のうちに私達(問題の解き手)はABCD4人の男を部屋の外から 俯瞰して考えてしまう行動を取っているように思います。 だから問題が難しいように感じられますが、 自分自身がABCD4人の当事者になりきって考えてみると 案外、答えは簡単に見えてくるのではないでしょうか。
もちろん問題が解けない幼稚園児の方が圧倒的に多いでしょうが、 それでも勉強の出来不出来ではなく、頭の良し悪しでもなく、 自分の頭でしっかり考える事ができれば幼稚園児でも決して解けなくはないのです。
※ご家庭でも使えるようにPDFデータを用意しましたので 必要な方は印刷して使ってみて下さい。
自分で考えるプリント、配布しています
前置きが非常に長くなってしまいましたが、ここからが本題です。
当サイトでは「自分の頭で考えられる子供に育って欲しいなぁ」という願いを込めて、 実はそういったプリントを実際に配布していますし、 問題の中にそういった意図を忍ばせているプリントがいくつかあります。
そして、そのプリントの多くは 就学前幼児向けプリントの中に含まれております。 学年が上がってくると1つの決められた解き方・1つの決められた正解しかない問題が多くなってくるので、 私の方で変にアレンジを加える事が難しくなってきます。
幼児だからこそ「模範解答に囚われない・こだわらない」「自分の頭で考える」「自分の意見や感性を大事にする」 「自由な発想を大切にする」こういった事を尊重してあげて欲しいなという想いがあります。
実際に「考える問題」の代表的なプリントを紹介します。
皆様へお願い
ここで書いたお話は幼稚園協会誌と当サイトが 特別な契約を交わした上で実現したお話なので 皆さんは利用規約を守ってプリント使用して下さいね。 お兄さんとの約束だ。
宣伝 当サイトは子供たちの教育・支援活動をしている企業を全力で応援しています。 企業関係者の皆様、ぷりんときっずとコラボ企画をしてみませんか? ご連絡は【info@print-kids.net】まで。
「いいね!」が私の楽しみなんです‥あとは、わかるな?
- 記事作成日:2015.09.19
通称「プリント学習の鬼」(と呼ばれたい願望があるただの凡人)。 私のアンテナに引っ掛かった子育て情報は何でも書くので内容は玉石混淆です。 受け入れるのも、右から左へ受け流すのも、あなた次第。