あなたが買ったその知育玩具、本当に必要ですか?
今回は「図工」にスポットを当ててみようと思います。 最近は本当に魅力的な教材が増えましたよね。 人体の標本模型キットとか、恐竜の化石キットとか。 一緒にちょっとした図鑑も付録で付いてたりで、 本当に至れり尽くせりな学習に役立つオモチャが多いですよね。
・・でもそれって子供にとって本当に必要な物ですか?
なんの為に買いました? 人体の知識を身につけて欲しいから?恐竜に興味をもって欲しいから? もちろん興味を持てばそれで知識もつきますし、学習の一助になるのは確かにあります。
お金が潤沢にあるご家庭であれば、そういった学習方法でも良いと思います。 でもそこまでお金に余裕のあるご家庭ばかりじゃないですよね。 貧乏人の私から言わせてもらえば組み立てキットなんて、クッッッソ!高いです。
なぜ子供にオモチャを買ってあげるのか
もっと図工の本質の部分にフォーカスするべきだと思うんです。 標本のオモチャだろうと模型のオモチャだろうと、何で組み立て式になってるんでしょうか。 「手を動かして作業する事が大切」だからです。手を使って作業する事は脳の体操になります。
人間が賢い理由 人間は他の動物と比べて何故ここまで頭脳が発達したんでしょうか。 手を使ってあらゆる道具を作り続けてきたからです。 原始時代に組み立てキットなんて勿論ありませんよね。 図鑑や絵本も勿論ありません。 知恵を絞って棒や石を使って道具を作ってきたから脳が発達しました。
子供の発想力は無限大 現代でも棒や石を使って遊べとは言いませんが空き箱・割り箸・輪ゴム・セロテープ・牛乳パック。 考えればいくらでも制作キットとして充分遊べます。 私が子供の頃なんて石ころ1つあれば何時間でも遊べました。
NHKのテレビ番組でも「できるかな」や「作って遊ぼう」が人気番組でした。 幼稚園でもティッシュの空箱で車を作ったり折り紙で金メダル作ったりしましたよね。 結局楽しけりゃ道具なんて何でも良いんです。 東大・京大卒は皆こぞって市販の組み立てキットで遊んできたから 難関大学に合格できたのか?そんな訳ありませんよね。
市販のオモチャの欠点
市販の制作キットは作り方のバリエーションが1つしかないので 「出来上がりを想像する」「思考錯誤しながら作る」といった大切な工程が抜けてしまいます。 だって説明書を読めば完成図が載ってますし どういう手順で作業すれば良いのかご親切に全部教えてくれるからです。
オモチャ会社に踊らされちゃダメ そりゃ市販の制作キットはどれも魅力的・親切に作られています。 だって「売れないと会社の儲けにならないから」です。 完成図や説明書を付けないと「購入者からクレームが入るから」です。 私もオモチャ会社の社長であれば同じようにして販売しますね。生活がかかっているんですから。
子供はそんな会社の戦略なんて分からないので飛びついてしまうのは仕方ありませんが 保護者であるアナタも一緒になって飛びついてしまうんでしょうか。
わざわざ高いお金を払って「想像する・試行錯誤する」という 大事な工程が抜け落ちた図工なんて勿体無いと感じませんか? 市販の組み立てキットは、図工に興味がない子になんとか興味を持ってもらう為の 「最終手段」ぐらいの考え方で良いんじゃないかと感じます。
手作りにはメリットがある 野菜嫌いの子供でも自分で育てて作った野菜だったり、 自分で料理したサラダだと食べられるようになる子がいます。 自分で育てたり、作ったりしたから愛着が沸くんです。 野菜に限らずオモチャだって同じ事が言えます。
自分で頑張って作ったんだから愛着も沸くし「物を大切にする気持ち」も一緒に育ちます。 逆に小さい時から市販のオモチャ・ゲーム・スマホばかり触っていると こういった物を大切にする気持ち・創造力・発想力が身に付かない恐れだってあります。
現にすぐに飽きてしまって、違うオモチャにどんどん乗り換えたり、 DSのゲームソフトも次から次へと買い換えたがる子いますよね? 物を大切にするどころか、どんどん新しいオモチャと入れ替えて前のオモチャは部屋の片隅へ。 とても物を大切にする気持ちが育んでいるとは思えません。
今やインターネットのおかげで無料で情報提供して下さる方が沢山いらっしゃいます。 どんどん活用して行きましょう。このホームページで無料プリントを見つけたあなたなら、 紙や空き箱でつくるオモチャの作り方だって簡単に見つけられるはずです。
まとめ オモチャ会社からこの記事や、私が抹殺されないか心配で仕方ありません。
「いいね!」が私の楽しみなんです‥あとは、わかるな?
- 記事作成日:2013.12.13
通称「プリント学習の鬼」(と呼ばれたい願望があるただの凡人)。 私のアンテナに引っ掛かった子育て情報は何でも書くので内容は玉石混淆です。 受け入れるのも、右から左へ受け流すのも、あなた次第。